先に結論です。 ホームページの制作費は、誰が作るかで桁が変わります。
- 自分で作る:作成サービスの利用料だけなら、月1,000円台から
- テンプレートを使う、小さな制作者に頼む:数万円から
- 制作会社に頼む:数十万円が目安。民間の調査では中央値43.4万円
開業したてのサロンなら、最初から高いものを作るより、必要な情報がそろった小さなサイトから始めるほうが、無理がありません。
頼み方ごとの目安
| 自分で作る | 小さく頼む | 制作会社に頼む | |
|---|---|---|---|
| 最初にかかるお金 | ほぼなし | 数万円〜 | 数十万円〜 |
| 毎月かかるお金 | 作成サービスの利用料 | 維持費(制作者による) | 保守費(会社による) |
| 手間 | 文章・写真・設定まで全部自分 | 原稿と写真の用意が中心 | 打ち合わせが中心 |
| 向いているお店 | 時間があって、作るのが苦にならない | 早く、安く、必要なものだけほしい | 予約・決済などの機能や、作り込んだデザインがほしい |
自分で作る
Wix のような作成サービスを使えば、制作費はかかりません。お店の名前のアドレス(独自ドメイン)を使うには有料プランが必要で、Wix ではいちばん安いプランが月1,300円(税別)です(2026年10月に公式の料金ページで確認。利用期間分をまとめて払う形です)。
お金がかからない代わりに、文章を書く、写真を選ぶ、スマホでの見え方を確かめる、Googleに見つけてもらうための設定をする、といった作業はすべて自分で行います。開業準備と並行すると、ここに思った以上の時間をとられがちです。
小さく頼む
デザインの型(テンプレート)を決めておき、そこにお店の情報を入れていく作り方です。デザインを一から起こさないぶん、数万円から受けている個人や小さな事務所があります。
ページ数が少なく、作り込んだ機能はつけられないことが多い一方で、サロンに必要な「メニューと料金・場所・営業時間・予約方法」をそろえるには十分なことがほとんどです。
制作会社に頼む
デザインを一から作り、ページ数も多い、本格的なサイトです。
ホームページ制作会社の紹介サービス「Web幹事」を運営する株式会社ユーティルが、同サービス経由で発注された846件(2022年1月〜2023年12月)をまとめた調査では、平均が82.5万円、中央値が43.4万円でした。50万円以下が全体の57%です(2024年5月の発表)。
株式会社ハイファクトリが2026年2月に行ったインターネット調査(外部に制作を頼んだことがある303人)でも、実際にかかった費用は30万〜50万円未満がいちばん多く(20.5%)、100万円以上も23.2%ありました(調査の紹介記事)。
どちらもサロンに限った数字ではなく、会社のサイトや通販サイトも含んでいます。サロンのように数ページで済むサイトなら、これより下がることが多いはずです。
金額が変わるのは、主にこの4つ
- ページ数。 1ページにまとめるか、メニュー・スタッフ紹介・ブログなどを分けるか
- デザインを一から作るか。 型を使うなら安く、オリジナルなら高くなります
- 原稿と写真を誰が用意するか。 文章を書いてもらう、撮影を頼む、となると、その分が足されます
- 機能。 予約・決済・会員ページなどをホームページの中に作ると、大きく上がります。予約は、ホットペッパービューティーやLINE公式アカウントなど、すでに使っている仕組みへリンクするだけにすれば、ここは抑えられます
制作費より見落としやすい、毎月のお金
ホームページは、作ったあとも次のような費用がかかります。
- ドメイン代:お店の名前のアドレスの使用料。毎年かかります
- サーバー代:ホームページを置いておく場所の利用料
- 更新の手間賃:営業時間やメニューを変えたいとき、自分で直せない作りなら、そのつど頼むことになります
「制作費は安いけれど、維持費が高い」「更新のたびに費用がかかる」ということもあるので、見積もりは最初の1年でいくらかかるかで比べるのがおすすめです。
安く作るときに、確かめておきたいこと
- ドメインは誰の名義か。 制作者の名義だと、頼むのをやめたときにアドレスごと失うことがあります
- やめるとき、サイトはどうなるか。 データを渡してもらえるのか、消えてしまうのか
- どこまでが料金に入っているか。 スマホでの表示、Googleマップの埋め込み、問い合わせの受け口など
- 公開までの期間。 開業日に間に合うかどうか
安さそのものより、こうした条件がはっきり書かれているかどうかのほうが、あとで困らないための目印になります。
補助金が使えることもあります
国の「小規模事業者持続化補助金」では、ホームページの制作費を「ウェブサイト関連費」として申請できます。2026年10月時点の第20回公募(一般型・通常枠)の公募要領では、次のように決められています。
- 補助率は3分の2、補助金の上限は50万円(特例で上乗せあり)
- ウェブサイト関連費として受け取れる補助金は30万円(税込)まで
- ホームページの費用だけでは申請できません。 チラシなど、ほかの経費と一緒に申請します
- 補助金は後払いです。 いったん全額を自分で払います
- 交付が決まる前に発注・契約・支払いをしたものは、対象になりません
申請には商工会・商工会議所の確認も必要で、申請すれば必ず受け取れるものでもありません。開業日が迫っているなら、補助金を待つより、まず小さく作る、という判断もあります。くわしくは、お店のある地域の商工会・商工会議所で確かめてください。
まとめ
- 自分で作れば月1,000円台から。ただし手間はすべて自分持ち
- 制作会社に頼むと数十万円が目安。民間の調査では中央値43.4万円
- サロンに必要な情報をそろえるだけなら、型を使った小さなサイトで足りることが多い
- 比べるときは、制作費だけでなく「最初の1年でいくらか」と、ドメインの名義・やめるときの扱いまで確かめる
まずお金をかけずに始めたいなら、無料のGoogleビジネスプロフィールから手を付ける方法もあります(「開業するなら、ホームページとGoogleビジネスプロフィールはどちらが先?」)。
みせのはこでは、型を使った小さなサイトを、制作費3万円から、維持費は月2,500円(最初の3ヶ月は無料)でお引き受けしています。独自ドメインはお客様のお名前で取得し、ご解約のさいも、ドメインとサイトのデータをそのままお渡しします。